スクリューポンプは、傾斜させた大型スクリュー羽根を回転させ、低い場所の水を高い場所へくみ上げる送水設備です。ポンプ下部は常に水に浸かっているため腐食が進みやすく、これが従来品の寿命を縮める最大の要因でした。
どのような仕組みで解決しているのか
回転しながら送水するスクリュー羽根には、常に大きな曲げ・ねじりの力がかかります。本体を一般構造用鋼材(SS材)のまま残すことで、必要な剛性を確保し、運転中のたわみや変形を抑えます。
腐食が進むのは水に浸かっているポンプ下部のみ。その部分にだけ高品質なステンレス(C含有量0.1%以下)を溶射することで、腐食の原因となる箇所をピンポイントで保護し、全体をステンレス化するより低コストで同等の耐食性を実現します。
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01
耐腐食性
常に水に浸かるポンプ下部の表面にステンレスを溶射し、腐食による羽根の減肉・穴あきを防ぎます。
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02
たわみに対する剛性確保
本体はSS材のまま変更しないため、送水時にかかる曲げ・ねじりへの強度は従来品と同等に維持されます。
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03
経年劣化の低減
「剛性を担う本体」と「耐食性を担う表面」を分離した二層構造により、長期間の使用でも性能低下が起きにくい設計です。
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04
メンテナンス性の向上
水上部の塗装部分は、いつでも任意に補修可能です。
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ライフサイクルコストの低減
SS材のみの場合は約14年で交換が必要ですが、水没部へのステンレス溶射により約30年以上の使用が見込めます。更新工事の頻度が減ることで、更新費用・工事に伴う設備停止の負担を長期的に抑えられます。
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材料費・施工費の抑制(全体溶射と一部溶射との比較)
ポンプ全体をステンレス化するのではなく、腐食が生じる水没部だけに溶射を施すため、全体ステンレス化に比べて材料費・加工費を抑えながら必要な耐食性を確保できます。
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剛性と耐食性を両立した安定運転
本体のSS材が剛性を担い、表面のステンレス溶射が耐食性を担う二層構造のため、たわみや腐食のどちらか一方を犠牲にすることなく、長期間にわたり安定した性能を発揮します。
14年で交換するか、30年以上もたせるか。
必要な箇所だけにステンレス溶射を施すことで、コストと耐久性を両立するスクリューポンプです。